2023.12.12 お知らせ 活動報告
2023年度 AED功労賞 受賞者発表
厳正な選考の結果、最優秀賞1件、優秀賞2件を選出し、表彰いたしました。
【最優秀賞】
スポーツ中の突然死から命を守る国士舘大学モバイルAED隊
国士舘大学 防災・救急救助総合研究所 様
受賞団体は東京マラソンを始めとしたマラソン大会を中心に、年間70大会を超えるスポーツイベントで「モバイルAED隊」を活用した救護活動を実施。心停止で倒れてから3分以内のAED使用を目標とし、コース上でAEDや応急処置のための資器材を持ち巡回するチームが緊急時にいち早く駆けつけ処置を行う。近年ではシステムのDX化を図り、リアルタイムでの映像通信等の体制の強化を行っている。
マラソン大会の救護活動では、2004年~2020年までに全344大会で42人が心肺停止状態になったが、その内39人のランナーを救命した。
■表彰内容
多くのスポーツイベントでモバイルAED隊を活用した救護活動を行い、多数の救命を成し遂げました。
競技者のみならず観客・スタッフ・ボランティアなどの命を守る一翼を担い、世間の手本となるこの活動は、他に類を見ない努力の賜物であり、我が国における心臓突然死の減少につながる貴重なものと認められました。
【優秀賞】
薬学生および薬剤師・学校薬剤師に対する一次救命処置の普及活動
大阪大谷大学 薬学部 小畑友紀雄 様
2011年から薬学生を中心に一次救命処置教育を行っている。2023年10月までに計856名に対し実施。受講した学生の中から指導者資格を取得した者もいる。一方、薬剤師、登録販売者等に対しても講習会を実施している。
学校現場での指導者確保にも尽力しており、受講した学校薬剤師2名が認定インストラクター資格を取得し担当校で活躍している。また、薬学教育者へ向けたシンポジウムや、講習会前後の意識調査など研究結果を学術雑誌に、また薬剤師会の会誌に啓発記事の投稿を行っている。
■表彰内容
2011年から継続して薬学生および薬剤師・学校薬剤師に対する、幅広い一次救命処置の普及活動を行ってきました。
薬学生への教育のみならず、薬剤師や学校薬剤師に、指導する立場としての新たな活躍の場を与えるこの活動は、AEDの普及・啓発に大きく貢献し、我が国における心臓突然死の減少につながる貴重なものと認められました。
【優秀賞】
身近で知ってる場所にある、24時間使えるAED
株式会社小山本家酒造 様
地域貢献のために、AED58台とAED屋外収納ボックス58台をさいたま市に寄贈した。
それらはさいたま市内の全58校の公立中学校の正門前に設置され、生徒はもちろん、地域住民が「見慣れた場所」に、24時間いつでも、いち早く取りに行ける環境を整備し、さいたま市が進める「安心安全な街づくり」に貢献した。
■表彰内容
さいたま市への多額の寄付により、市内全58の中学校正門へのAED設置を実現し、在校生のみならず地域住民にもAED の24時間使用を可能にしました。
AEDへのアクセスを大きく改善させるこの取り組みは、全国の手本となりうるものであり、我が国における心臓突然死の減少につながる貴重な貢献と認められました。