ご挨拶
理事長三田村秀雄
いつ、どこで、誰に起こるかわからない突然死を救うには、迅速な救命措置が求められています。ところが残念なことに救急車が現場に到着するには平均8.6分かかると言われます。心停止の場合、それでは九死に一生を得ることも困難です。手遅れを補う唯一の手段が現場の一般市民による応急手当なのです。たまたま居合わせた素人の市民が勇気を振り絞って手を差し出せるかどうか、そしてすぐにAEDを使えるかどうかが生死を分けます。
そのような市民への協力をいったい誰が促し、その実現のための環境を誰が整えていけばいいのでしょう。待っているだけでは何も変わりません。それを積極的に変えていくという公的な使命を担うのが日本AED財団であると考えています。
市民による救命を実現するためにはAED(Automated External Defibrillator)があるだけでは不十分です。AEDを適切に配置し、AEDを使うことのできる人を増やし、普及しつつあるAEDを有効に活用すれば、救える命がたくさんあります。
一人でも多くの命を救うために、皆様のご協力をお願いいたします。