2022.12.14 お知らせ
2022年度 AED功労賞 受賞者発表
厳正な選考の結果、最優秀賞1件、優秀賞2件を選出し、表彰いたしました。
【最優秀賞】
福井県を中心にした心肺蘇生講習の普及活動
特定非営利活動法人命のバトン 様
2010年から福井県内小中学校における心肺蘇生法教育(BLS授業)を長期継続的に実施している。13年間で223校で実施、1万6千名余りの児童・生徒が受講。学校用に45分授業用カリキュラムやオリジナル教材を作成し、効率且つ効果的な授業の実現を目指す。
学校だけでなく、企業・団体への出張講習・講演会も実施。13年間で118件行ってきた。
また、Withコロナ対策として「フィードバック機能付きマネキン」を導入し、より効果的な講習会を行う。
さらに、ホームページに独自作成動画等掲載し、広報活動も行っている。
■表彰内容
社会情勢の変化にも負けず、長期継続的に粘り強く活動を続けて来られ、先駆的で救命サポーター育成の原動力といえるこの活動は、AEDの普及・啓発に大きく貢献し、我が国における心臓突然死の減少につながる貴重なものと認められました。
【優秀賞】
自由研究でのAEDマップが役立った人命救助
林 陽月 林 美弘 林 正隆 様
自宅のリフォーム作業に来ていた男性が倒れ、心肺停止状態に陥った際、家族で協力して救助した。
父・林 正隆は心臓マッサージを行い、母・美弘は救急車を手配し、AEDを近所のマンションから取ってきて操作をした。娘の陽月は救急車の誘導を行った。
また、近所のマンションにAEDがあることを知っていたのは、娘が1年生の時に自由研究でAEDマップを作成した経験からだった。
■表彰内容
自由研究で制作したAEDマップを活かし、家族で連携して119番通報、胸骨圧迫、AEDの調達・使用、救急隊員の誘導を行い、人命救助されました。
家族全員が「救命サポーター」として行動したこの事例は、AEDの普及・啓発に大きく貢献し、我が国における心臓突然死の減少につながる貴重なものと認められました。
【優秀賞】
福岡市教育委員会と消防の連携での救命教育
福岡市消防局・福岡市教育委員会 様
福岡市では消防局と教育委員会とが連携し、平成25年度からモデル校を増やしながら市立小中学校の小学5年生と中学2年生を対象に救命講習を開始。平成29年からは教諭を対象に救命教育指導者研修を教育委員会主催で毎年開催している。また、消防局から救命教育用資器材・講習用DVDの貸出を実施。コロナ禍においても約8割の学校で救命教育を行った。
そして、救命教育指導者研修を受講した教諭による奏功事例として、2件の事案に対して教諭らによる胸骨圧迫およびAEDの使用が行われ、社会復帰を果たした。
■表彰内容
福岡市の小中学校での救命教育を広めるため、消防からの直接的指導に留まらず、互いに連携しながら教職員から児童・生徒へ指導できる仕組みを整備し、学校教育での模範となる活動を行いました。
この活動は、AEDの普及・啓発に大きく貢献し、我が国における心臓突然死の減少につながる貴重なものと認められました。