命の記録MOVIE

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それでも私は命を救いました。

教諭 相田 真理

全校体育をしていてA先生も走っていました。 その日は急に暑くなった日で、私は保健室で熱中症症状の生徒に水分を取らせ体を冷却させていたところ、A先生の後ろを走っていたB先生が保健室に私を呼びに来ました。 急いで現場へ向かったところ、A先生が倒れているところにC先生も通りかかられて、A先生が過呼吸を起こしたと思い、A先生にビニール袋を当てていました。

顔色がおかしいと思い、頸動脈に触れたところ触れないのと、息が止まっていることに気付きました。 C先生から「心臓マッサージしましょうか?」と声をかけられたので、胸骨圧迫をお願いして、私は購入申請を出して1週間前に届いたばかりのAEDを取りに保健室へ戻りました。

A先生は体型的に細身なので、先生にいったい何が起こってるのか腑に落ちないところがありましたが、とにかくAEDを貼れば何かわかるかもしれない! とにかく貼ってみようと思いパッドを貼りました。 すると「通電ボタンを押してください」となったので、ボタンを押しました。 するとすぐにA先生の意識が戻りました。

とにかくまわりの先生方の助けがなければ、自分ひとりでは何もできなかったように思います。 多くの人が心肺蘇生の流れを知っていて、知っていることをベースに皆で協力し役割分担を担う事が大切なのではないか? と思い、現在体育の先生と共に生徒たちへ心肺蘇生の授業へ取り組んでいます。

授業を続けてきて、生徒たちの感想を読む中で多くの生徒が、「できるかどうかわからないし、勇気のいる事だけれど、いざという時は今日学んだことを思い出して助けたい」という思いを持ってくれています。 授業の中では完璧なスキルを身に着けてもらうことは難しいかもしれませんが、いざという時は自分も前にでて助けたいと思う救命の心を育むきっかけとなればと思っています。 実際に実習をして生徒たちの気持ち(いざという時には助けよう、できることをしよう)が変わったように思います。 学校教育の場で取組が広まり救命の心をはぐくむことにつながれば・・・・と思っています。

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